人手不足は職場環境の改善で解決可能

看護師は需要が高いものの、人手不足に陥っています。
そのため、1人の看護師にかかる負担は大きくなり、昼夜問わずに働いている看護師も少なくありません。
しかも、看護師の人数がは少ないものの、高齢化社会では患者の数が増加しているため、ますます看護師の負担は重くなっています。
十分な休憩時間が取れず、昼食や夕食はカップラーメンやコンビニ弁当で簡単に済ませて現場に戻るという看護師もいるようなので、このような状況が長く続くと、体調を崩してしまい、最悪の場合は離職をしてしまうというケースも少なくありません。

したがって、これらの問題を解消するためには、病院が人員を増加させる対策を取ることが重要になります。
例えば、産休で休んでいた看護師の職場復帰をスムーズに行えるような環境を作るのは、その1歩と言えるでしょう。
ブランクのある潜在看護師には、復職に向けた研修を実施したり、手厚いフォローが受けられるような体制を作れば、たとえブランクがあっても不安を抱えずに職場復帰が果たせます。
しかも、そのような職場環境だと、産休で休んでいた看護師だけでなく、長期間医療現場を離れていた看護師も呼び戻せるようになるでしょう。

また、小さな子どもがいる看護師は、働いていても常に子どものことが気になるため、病院に子どもを預けられる託児所があれば働きやすくなると思います。
子どもに異変があったときにすぐに駆けられるような職場なら、育児を理由に退職する人も減りますし、ママさん看護師の獲得にもつながるので、人材不足を解消できる起爆剤になるかもしれません。
ですから、看護師不足に悩む医療機関は、職場環境の見直しをするべきでしょう。

看護師の負担を減らすために必要なこと

少子高齢化の影響から高齢者の人口はますます増加し、看護の需要は非常に高まっています。
しかし、看護師は激務であることや、不規則な勤務形態であることにより、退職する看護師が後を絶ちません。
そのため、看護師の負担を減らすためには、業務量のバランスを取ることが鍵になるでしょう。

看護師は、ただでさえ業務量が多いので、人手不足になるとその負担大きくなるばかりです。
したがって、業務量のバランスをとるためには、まずチームでフォロー体制を強化し、一丸となって仕事に取り組むことがポイントになります。
チームで仕事に取り組めば、プレッシャーも軽くなるので、精神的な疲労もいくらか軽くなるでしょう。

また、看護師には残業や夜勤がつきものです。
しかし、長時間労働を強いられたり、夜勤によって昼夜逆転の生活を送ると、心身が疲労してしまいます。
ですから、看護師の残業が多かったり、夜勤をしなければならないような職場で働く看護師には、手当や福利厚生を充実させることも必要でしょう。
自分の努力が形に見えたり、働きがいを感じられるような職場なら、モチベーションが維持しやすくなります。

それから、しっかりと休暇をとれるような体制も大事です。
休まずに仕事を続けてしまうと、集中力が途切れてしまいますし、過労になりかねません。
そうなると、激務の現場で働くことが嫌になり、退職する看護師も出てくる可能性があります。
ですから、適切な休暇がとれるシフトを組んだり、有給があればしっかり消化できるように、医療機関側配慮することがとても重要です。